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| 「花は疲れた心を癒してくれる自然からの贈り物」と語る青井さん |
とにかく花を見ていれば幸せだという青井さんは、40歳を過ぎたころに「欧風花インスティテュート」の師範資格を取得するために一念発起。6年をかけて師範の資格を取り、現在は自宅及びイタリア輸入雑貨店のカルチャー教室で指導に当たっている。青井さんの花への情熱と指導法を伺った。
「子育ても一段落して、これからは自分のための時間を持てるという時期にさしかかった時、自分は何をやりたいのかを真剣に考えたんですよ」と語る青井さん。「花にかかわる仕事をしていこう」という答えが出るまでに、それほど時間はかからなかった。
「若いころから、とにかく花が大好きでしたし、生け花も習っていましたので、その経験を生かしていきたいと思ったんです」
そこで「欧風花インスティテュート」という学校の門をたたき、6年をかけて講師の資格カリキュラムを学んだ。
「とてもよくできたカリキュラムなので、無理なくステップアップしていけました。欧風花の特徴は、多種多様な花を使い、花のある暮らし、色のある暮らしを楽しむというもの。自然を身近に感じて、安らぎを感じられるところがいいですね」
フラワーアレンジメントといっても、さまざまなジャンルがあるが、青井さんは要望があれば、生花以外にも、造花、プリザーブドフラワー、押し花など、なんでも指導するという。
「大切なのは好きという気持ち。お花が好きなら、どんな人も上達していかれます」というのが青井さんの持論だ。
はじめは、花を生けるためにさまざまな型を学ぶが、慣れてくれば型を応用し、それぞれの感性を生かしてその人の個性で生けていく。
「よく、上手に生けるコツはなんですかと聞かれますが、コツはとにかくたくさんのお花を生けること。そうすれば自然にその方らしさが芽生えてくるんですね。型は基礎を学ぶための手段ですので、最終的にはお花と器を見てひらめいたものを形にしていけばいいんですよ」
青井さん自身、教室を始めて8年になるが、これまで苦労らしい苦労をしたことがないという。
「多忙な毎日の中でホッと安らぐ時間を持ちたいと通ってくる生徒さんもいらっしゃいます。そんな方には、花を生けることでリラックスしていただくように気を配っていますが、実は私自身も癒されているのを感じます」
教室には4歳の幼稚園児から70代のお年寄りまで、幅広い年齢層の人が通ってくるという。
「生徒さんから学ばせていただくことも多いですね。特にお子さんは本当に感性が豊か。ユニークな発想には目を見張ります」
ストレス解消し、精神的に楽になるためにセラピー的な役割もあるというフラワーアレンジメントだが、習う人は女性がほとんど。青井さんは「定年後の趣味としてもおすすめしたいので、ぜひ男性の方にもその良さを知ってほしい」と考えている。
冒頭でも紹介したように、青井さんはとにかく花に触れてさえいれば幸せを感じるというほどの花好き。花を生けるだけでなく、育てることにも本格的に取り組んでいる。自宅の庭には季節の花が咲き乱れ、まさにフラワーガーデンだ。
「一生懸命育てれば、お花はきちんとこたえてくれるんです。それぞれにお顔があるので、どれもこれもかわいいですね」とわが子を語るように目を細め、「お水をあげるのも人任せにできないので、旅行に行けないのが悩み」と笑う。
これから春に向かって、青井さんの育てる花が多くの人の目を楽しませてくれるだろう。