月刊い〜ち(each)は愛知県一宮市全域(一部を除く)と稲沢市の一部の中日新聞に折り込まれる地域密着タブロイド型新聞。
月刊い〜ち
い〜ちいまむかし人を訪ねる味のある店プレゼントトップページへ
味のある店2008年3月号・70号 - 人を訪ねる
シュガーデコレーター・シュガークラフト講師
川島安香 さん
「みなさんと楽しく作品づくりに取り組んでいきたいですね」と語る川島さん
「みなさんと楽しく作品づくりに取り組んでいきたいですね」と語る川島さん
一宮市大毛長畑10
Tel:0586-78-1125
(和カフェ「茶楽々」内)

食べられるけれど、
食べられない!?
砂糖でつくる世界で
たった一つの作品を
作りませんか?

 「シュガークラフト」・・・。あまり耳慣れない言葉だが、手作り好きの女性たちの間で最近静かなブームを呼んでいる。19世紀、英国ヴィクトリア王朝時代に生まれたこの砂糖工芸は、正しく温度・湿度を管理すれば、何年も保存可能だという。今月は10年ほど前からシュガークラフトに取り組み、現在は指導も行っている川島安香さんに話を伺った。

オーストラリアで出合ったのがきっかけ

 「シュガークラフトに出合ったのは、12年前のこと。シドニーの街角のお店のショーウィンドーに飾られていたんです」と語るのは、シュガークラフト講師として活躍する川島安香さん。学生時代、オーストラリアに語学留学をしており、そこで偶然見かけたウエディングシュガーが、その後の川島さんに大きな影響を与えたという。
 「そのときは、きれいだなと思った程度だったんですが、帰国後、友人に誘われてなにげなく参加した文化教室が、シュガークラフト教室だったんです」
 不思議な縁を感じた川島さんは、シュガークラフトに興味を持ち始め、それ以来どんどんのめりこんでいった。
 「シドニーで見かけたあの素敵なウエディングケーキをいつか自分も作れるようになりたいなと思いながら、勉強していきました」
 そしてシュガーデコレーションの第一人者であり、洋菓子研究家としても知られる今田美奈子氏の師範認定資格も取得。作品づくりに取り組むかたわら、カルチャーセンターやショッピングセンターのイベントでも指導を行っている。

優雅で愛らしいところが人気の秘密

 シュガークラフトの魅力は、なんといっても優雅で愛らしいところだと川島さんは言う。大きなものから小さなものまで、どれをとっても夢のある作品が多いところが大きな特徴だ。
 「もともと結婚式など、お祝い時に贈るための工芸品として広まったものなので、作品のモチーフもハッピーなものが多いんですね」
 結婚式だけでなく、例えば出産時のお祝いには、ゆりかごの中ですやすや眠る赤ちゃんや、ベビーシューズなどを贈るなど、目的に応じて多彩なモチーフが用意されている。
 作り方は、粘土細工と基本的には同じ要領だ。ペースト状にした砂糖に色を入れ、柔らかいうちに形を作っていく。ただし、時間がたつと乾いてヒビが入ってしまうので、いったん砂糖を練ったら、手早く作っていくことがポイントだそうだ。
 「みんなで作っていると、ついおしゃべりに夢中になり、ペーストが乾きそうになってあわてて作るなんてこともありますが(笑)、その点だけ気をつければ、どなたでも簡単にできますよ」
 作品は食べられるのですかの問いには「砂糖でできているのですから、食べられないことはないですが、あんまりおいしいものでもないです。それに心をこめて作ると、もったいなくてとても食べられないですね」
 シュガークラフトは、温度と湿度を低く保てば、何年でも保存できる。作ったものはきれいに飾って残しておく人が多いそうだ。

季節ごとの行事にマッチした作品を

 より多くの人にシュガークラフトの楽しさを伝えたいという思いから、月に一度の教室も1年ほど前から開いている。会場は、夫が経営する和カフェ「茶楽々(さらら)」。
 「お茶とお菓子を楽しみながら、みなさんとわいわいお話しながら作ると、発想も広がって、私自身もとても勉強になります」という川島さん。特に子どもたちの独創的なアイディアには、触発されることが多いという。
 「その日のテーマに合わせてお手本は作りますが、それはあくまで目安です。生徒さんには自由に表現してくださいとお願いしています」
 手本どおりに作るより、例えば色づかいや顔の表情など、それぞれの個性を生かして創作の楽しさを知ってもらう。それが川島さんの指導の特徴だ。
 「季節ごとにテーマを決めていきますので、これからの季節はひなまつりや桜など、春らしいモチーフが続きます。きっと華やかな作品がたくさんできると思いますので、興味を持たれた方は、ぜひ一度チャレンジしてみてくださいね」
 手軽にできて、愛らしい作品を半永久的に残せる。そんなシュガークラフトの魅力を多くの人と共有したいと願う川島さんである。

人を訪ねる バックナンバー一覧
い〜ちいまむかし人を訪ねる味のある店プレゼントトップページへ
© 2006 月刊い〜ち編集室 All rights reserved.