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| 「体験レッスンも開いていますので、お気軽にお問い合わせくださいね」と前畑さん |
花のある暮らしをより多くの人に知ってもらおうと、「花恋」というアトリエを主宰し、生花、プリザーブドフラワーの指導をする前畑乃理子さんは、フラワーコーディネーター、フラワーカラーセラピストの資格を持つ。「花には本来、人の心を癒す作用がある」と考え、花の力をうまく生かした指導に取り組んでいる。
夫の海外赴任に伴い、イギリス、アメリカなどでの生活経験を持つ前畑さん。イギリスでは英語学校にも通い、ケンブリッジ大学の英語検定にも合格するほどの語学力を身につけた。
「フラワーアレンジメントの教室にも通っていたんですけれど、そのころは会話力を身につけることに没頭していましたので、お花は趣味程度のものだったんですよ」と当時を振り返る。しかし花とはなぜか縁があり、帰国後も花店に就職。花束を作って出荷する仕事をしているうちに、いつしか花の魅力に目覚め、どんどんのめりこんでいったという。
「何かに取り組むと、つい追求してしまうタイプなんですね(笑)。花で表現することには、無限の可能性があると感じました。身近な素材で自分の思いや感情を表現できたらいいなと思い、花にかかわる仕事をしていこうと決めたんです」
それ以後は、FDA(フラワーデコレーター協会)の認定教室、フラワーカラー認定などの資格を取得し、アトリエを設立。一人でも多くの人に花のある暮らし、花と触れる楽しさを知ってもらうために、日々創作と指導に当たっている。
レッスンは、大きく分けて、生花とプリザーブドフラワーの二つのコースがある。
プリザーブドフラワーとは、フランスで生まれた新しいアレンジメントの形で、花の水分を有機保存液と交換することで、長期保存する手法のこと。見た目は生花とほとんど変わりないが、水やりの手間もなく、美しい花の姿を楽しめるということで、日本でも広く知られている。
「若い生徒さんたちにはプリザードフラワーが人気ですね。ベーシックコースからフリースタイル、ディプロマコース(資格取得コース)まで、各段階を経て腕を磨いていく人もいらっしゃいますよ」
また生花コースでは、季節ごとにテーマを設定。季節感や行事に合わせて、前畑さんがアレンジした花を参考に、作品づくりに挑戦していくのが、レッスンの基本だ。
例えば12月のテーマは「ジョイフルクリスマス」と「ピースフルニューイヤー」。クリスマスや新年の華やぎのある時間を表現した作品が次々と作られている。
「私が作るサンプルはあくまで参考程度に見てくださいと言っているんですよ。生徒さん一人ひとりの個性を大切に、オリジナリティを伸ばしていただきたいと思っているので、あまり手出し口出しをしないようにしています」
アレンジメントに必要な基本要素、例えば色の組み合わせやバランスに関しては、ある程度指導するが、あとはそれぞれの感性を生かして作品づくりができるよう、見守るのが前畑さん流指導法だ。
フラワーアレンジメントのほかにもフラワーカラーセラピストの資格を持ち、心理学のカウンセラー(NPO法人名古屋交流分析協会)として講師の仕事も手がける前畑さんは、心の迷いや悩みについての相談も受ける。
「教室に通ってくる若いお母さんたちの中にも、子育てに関する悩みを持っている人がいらっしゃいます。日常のストレスや迷いも、ちょっとだれかに話を聴いてもらったり、お花で何かを表現することで、解消されることもあると思うんです」と言う前畑さんは、今後はセラピーを取り入れたレッスンカリキュラムにも力を入れていきたいそうだ。
「花を見ていると心が慰められたり、元気がわいてきたという経験はだれにもあると思います。そんな花の持つパワーをうまく活用して、少しでも多くの人に気持ちのいい時間と空間を提供していきたいですね」
アトリエに足を運んでくれた人と、交流することが何よりうれしいと語る前畑さんは、暮らしを彩り、心を和ませるフラワーアレンジメントの可能性を追求していくつもりだ。