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味のある店2007年11月号・66号 - 人を訪ねる
トールペイント作家 棚橋奈由美 さん
「トールペイントを始めて、人生が豊かになりました」と語る棚橋さん
「トールペイントを始めて、人生が豊かになりました」と語る棚橋さん
・アメリカンハンディクラフト協会
講師会員
・JDPA(日本デコラティブペインティング)協会 講師会員
・ファニチャーアート 講師
一宮市平和3-2-6
Tel:0586-46-1910

私なりのスタイルを確立して
手作りの楽しさを広めていきたい

 きれいな花が描かれている木製の表札や傘立てなど、トールペイントは、日常のさまざまなシーンで見ることのできる実用的なアートだ。トールペイントのトールとは、フランス語でブリキという意味。ヨーロッパからアメリカに渡り、現在では木製品や陶器などにも描かれるようになったという。
 今月は、オランダで始めたトールペイントが今ではライフワークとなっている棚橋奈由美さんを訪ね、その魅力について語ってもらった。

美しい色遣い、筆遣いに魅せられて

 夫の赴任で、1991年から4年間、オランダに住んでいたという棚橋さんは、当時同じマンションに住んでいた仲間とともにトールペイントを習い始めた。
 「オランダのトールペイントには、『アッセンデルフト』と『ヒンダーローペン』という代表的な手法があります。私が習ったのはアッセンデルフト。オランダでも第一人者である二人の先生から指導を受けられたことは、今の私の財産になっていますね」と語る棚橋さん。
 丸筆でいっきに描いていく独特の手法は、とても興味深く、すっかり魅せられたという。
 「私もそうでしたが、日本人は書道に親しんでいる人が多いでしょ。ですから丸筆で描いていくトールペイントは、とても入っていきやすいんですね」
 帰国後は、「アメリカンハンディクラフト協会」に一年半通い、講師の資格も取得。現在は自宅や文化センターなどで、教室を開いている。

トールペイントを通して、
さまざまな交流が生まれた

 講師として指導に当たりながらも、棚橋さん自身、もっといろいろな手法を習いたいと考え、家具の絵付けやオイルペインティングなどにも挑戦している。
 先生によって、描き方や絵のパターンなども違うので、とても勉強になるという。
 「やればやるほど奥が深くて、どんどんのめりこんでいっちゃうんです(笑)。作品をつくるということは、結局自分自身を表現していくということですから、色遣いや筆遣いも、一つ一つ精魂込めて描いていきたいですね」
 そのためにいろいろな視点から技術の間口も広げていきたいそうだ。
 またトールペイントを通じて、棚橋さんは最近タイとの交流も深めている。
 「夫がオランダの後、タイに赴任した関係で、タイの人たちとのつながりも増えました」
 タイ在住の邦人で組織するタイ日本人会の会員にホビー教室を開催したり、作品をチャリティバザーに出品し、収益を施設などに寄付したりと、ボランティア活動も本格的になってきた。
 タイの花を描いた竹炭やはし置き、コースターなどは、現地の人にも大好評。
 「昨年は、タイ原産の竹炭を使ったグッズを日本に逆輸入して販売もしたんですよ。多くの方にとても喜んでいただきました」
 トールペイントがなかったら、絶対知り合えなかった人たちとも友達になれたとしみじみ語る棚橋さん。言葉も文化も超えた豊かな人間関係を心から楽しんでいるようだ。

心の和むペインティングを

第26回AHA協会展のお知らせ
棚橋さんの所属するAHA(アメリカンハンディクラフト協会)が、開催するデコパージュ展とトールペイント展。棚橋さんの作品も展示される。体験トールペイントコーナーも開催。

☆日時/10月30日(火)〜11月4日(日)
☆会場/電気文化会館5階 東・西ギャラリー
☆入場料/無料
☆問合わせ/アメリカンハンディクラフト協会 Tel.052-931-4355

 トールペイントは、まったく絵心がない人でも、老眼で細かいところが見えなくなったお年寄りでも、一定のレベルの作品ができるという点が大きな魅力だ。
 「絵のパターンを複写して描いていきますので、難しくなく、とっつきやすいんですよ。どなたでも簡単に始められるという点が、世界中に広まった大きな要因です」というように、棚橋さんの自宅教室にも、さまざまな年齢層の人が通ってくるという。
 「お仕事の息抜きに通ってくる若い方には、ほっとできる時間を。またご年配の方には手軽にできる楽しい趣味の時間を提供していけたらと考えています」
 リラックスしながら心の和むペインティングを楽しんで、手作りの素晴らしさを体験してほしいという棚橋さんの教室は、火、水、木、土曜日に開かれている。午前と午後それぞれ二時間ほどのレッスンだそうだ。興味のある人は問い合わせてみよう。

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