「ろくろ工房」は、国道22号線沿い、両郷町の交差点近くにあるレンガ造りの建物の一階で行われている陶芸教室だ。初心者でも手軽にトライでき、いつでも行きたい時に行けるというシステムが好評で、陶芸愛好家が大勢通う。インストラクターの池田有希さんに話を聞いてみよう。
「気軽に陶芸を楽しもう」というコンセプトでスタートした「ろくろ工房」は、今年9年目を迎える。
「私自身もここの会員だったんですよ。陶芸についてひとおとり学んだ後、3年ほど前からインストラクターとして、みなさんとおつきあいさせていただいています」と語る池田さんは、「陶芸の先生」というイメージからはほど遠く、親しみやすい感じ。こんな雰囲気ならたしかに緊張せずに、気軽に陶芸を始められそうだ。
「そうですね。“先生と生徒”というスタンスではなく、なんでも相談に乗れるアドバイザー的な役割を目指しています。教えるというよりも、むしろ自由に陶芸作りを楽しんでいただくことを大切にしています」
日の光が差し込む明るい教室の中は、和気あいあいとした雰囲気に包まれ、会員さんたちも談笑しながら楽しそうに土をこねたり、ろくろを回したりしている。
気になる月謝も5,000円(粘土代、焼成代は別料金)と非常に手ごろな値段。入会金10,000円を支払えば、あとは好きな時に好きなだけ通えるという「通いほうだい」システムだ。
「朝10時半から夕方4時半まで、いつ来られて、いつお帰りになってもOKです」
現在小学校2年生の子から70過ぎのお年寄りまで幅広い年齢の会員が陶芸を楽しんでいるそうだ。
「お仕事をリタイアされた方、またリタイアを目前に、何か趣味を始めたいという方もいらっしゃって、男性の会員もどんどん増えています」と池田さんも言うように、「仕事以外に、何かを始めたい」という人にも陶芸は人気のようだ。
「ここでのコミュニケーションを通じて、仲間づくりをしていただくことも当教室の目的の一つ。陶芸をきっかけに趣味の幅を広げていってほしいと思います」
とはいっても「いきなり会員になるのは不安」という人のために、池田さんは体験レッスンをすすめる。「手回しろくろコース(1,500円)」「電動ろくろコース(2,500円)」「絵付けコース(1,500円)」などがあり、約2時間で、自分のやってみたいコースを体験できる。予約は前日までにしてほしいとのことだ。
はじめは土のこね方もわからない人がほどんどだが、慣れてくるとすぐに湯飲みや茶碗など、実際に使える作品もできるようになるという。
「日常で使える作品を作る方が多いですが、中には傘立てやオブジェなどに挑戦する方もいらっしゃいますよ」
これから秋に向かっては、土なべ作りにも取り組む予定。
「自作のなべでおいしいなべ料理を食べるなんて、素敵ですよね」
こうした企画も会員さんたちと相談しながら、みんなの希望に沿って決めていくという。
「焼き物に塗る上薬である釉薬(ゆうやく)なども、季節感のある色を注文したり、白土、赤土と土の種類も会員さんの好みに合わせて多くの種類を用意できるよう、心がけています」
また当工房では、10名以上集まれば、団体陶芸教室を開くことも可能だ。
「お一人950円で、受付けていますので、子ども会やPTAなどの集まりにご利用ください」
また出張陶芸もあり、公民館や学校など、水を確保できる場所であれば、どこでも講師が出張してくれる(講師一人15,000円〜)。そこでの作品は、工房に持ち帰り、かまで焼成した後、できあがったら届けてくれるという。
「一人でも多くの方に、陶芸の楽しさを知っていただき、焼き物をもっと身近に感じていただけたらと考えています。興味のある方はお気軽にご相談くださいね」
ろくろ工房は、ゆるやかで、楽しい陶芸教室。「プレッシャーのないところで趣味の世界を広げたい」と考える人は、一度のぞいてみたらいかがだろう。