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| レジェロは、自転車専門店。スポーツバイクはもちろん、普通の自転車も販売している |
マウンテンバイクという名前は聞いたことがあるけれど、普段乗っているのは、もっぱらママチャリ。そんな「いーち」編集部が、スポーツバイクの専門店に突撃。「スポーツバイクってなんですか」という初歩の質問から始めた取材だったが、インタビューが終わるころには「うーん、自転車乗ってみたいかも」という気持ちまで芽生えてきた。「レジェロ」店主の木村保さんが、スポーツバイクの魅力をたっぷり語ってくれた。
「スポーツバイクは大まかに言って、3種類に分けられます。1つはより速く、より遠くまで走るのが目的で造られた『ロードレーサー』と呼ばれる舗装路向けの自転車。軽量でタイヤが細く、ハンドルはドロップハンドルです。2つめはみなさんもよくご存じのマウンテンバイク。タイヤが太くて頑丈にできていますので、山道やでこぼこ道もOKです。3つ目がクロスバイクと呼ばれるもので、ちょうどロードバイクとマウンテンの間に位置づけされるもの。山道だけでなく、街中も走れるので通勤や買い物にも利用できる自転車です」とていねいに説明してくれる木村さん。自転車とのつきあいは、20数年前にマウンテンバイクがアメリカから紹介された時にいち早く購入したことから始まったそうだ。
「就職先も自転車の卸商を選び、販売から組み立て、修理までノウハウを学びました。そして20年ほど前にこの店をオープンしたんです」
以来、自転車の楽しさや魅力をお客さんに伝えながら、地道に自転車の販売を続けている。
同店の顧客は30代、40代を中心に、上は60代、70代まで年齢層は幅広い。
「子育てにちょっと余裕が出てきた人、リタイアして何か趣味を持ちたい人、運動不足を解消したい人など、目的はさまざまですが、自転車はだれでも乗れるし、手軽に始められるところがいいですね」と木村さんは言う。そしてなんといっても「季節を肌で感じられるところが最高」と語る。
「慣れてくれば時速20キロくらいは簡単に出ます。風を感じながら、四季の移り変わりを体感できるので、とても気持ちいいですよ。しかも一年中楽しめる。季節を問わず楽しめるアウトドアスポーツって、意外に少ないのではないでしょうか」
なるほど、たしかに自転車はほとんどの人が乗れるので、特別に練習しなくてもとりあえず、こいで前に進むことはできる。
「とはいっても慣れないうちは体に余分な力が入って疲れやすいので、乗車時間は1時間くらいにとどめておいて、徐々に慣れていくといいと思います」
自転車は常に振動しているので、それが体に伝わり、本人が気がつかないうちに疲労しているそうだ。疲れにくい工夫をするために手袋は必ずはめること。そして安全のためにヘルメットを着用すること、また水や栄養補給食品の携帯も忘れずに、というアドバイスをしてくれた。
同店の取り扱い商品を紹介しよう。
「スポーツバイクの主流は、イタリアやフランスなど、ヨーロッパですが、当店ではアメリカのメーカー『TREC(トレック)』の自転車を扱っています」
トレックは、しっかりとした品質で価格も手ごろ。アイテムも豊富なので、多彩なユーザーニーズに対応できるという。マウンテンバイクなら5万円台、クロスバイクなら6万円台、またロードレーサーなら9万円台の商品が売れ筋だ。
「自転車は半完成品の状態、つまりハンドルやフレーム、サドルなどバラバラのまま仕入れて、店頭で完成品にします。同じ機種でもお店によって微妙に乗り心地が違ってくるところが面白い点でもありますね」
長年培ってきた自転車の組み立て技術は木村さんの強力な武器だ。お客さんのニーズに応じて細かいところまで加工・調整できるので、安心して任せることができる。
「一台の自転車を長く大事に乗っていただくために、定期的な点検やメンテナンスもおすすめしています」
また同店では、お客さんとサークルを作り、月に一度ほどのペースでツーリングにも出かけている。
「マウンテンだけでなく、クロス、ロードの人もそれぞれが楽しめるコースを選んで走っています。途中で温泉に入ったりして、楽しいですよ」
使い捨て文化が当たり前になってしまっている昨今。自転車も例外ではなく、パンクしたら新しい自転車に取り替えるという人も多いという。しかしそんな中で修理や点検をしっかりと行い、長く乗るための方法や情報を発信し続ける同店は貴重な存在だ。本格的なアウトドア派に対して豊富な知識と情報で対応してくれる一方で、まったくの初心者にも親切ていねいに教えてくれるところもうれしい。
「自転車とじっくりつきあって、楽しさを味わってみたい」という人にはぜひおすすめしたい。