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| 「杜の宮市でお会いしましょう」と喜田さん |
一宮の街にすっかり根づいた市民のための祭り「杜の宮市」が、今年も5月6日に真清田神社境内で行われる。今月紹介する喜田小夜子さんは、宮市のポスターやチラシ、手ぬぐいの絵を担当。
幾重にも重なった鳥居の間からのぞく、着物姿の女性二人のポップな表情のイラストが好評だ。美大で学んだ日本画と現代的なテイストをミックスさせて、精力的な活動を続ける喜田さんの現在の心境を聞いた。
小さい時から絵を描くことが好きで、将来は和ダコ職人になりたいと思っていました」と十代を振り返る喜田さん。当時はなぜか、「日本の伝統的な文化工芸を後世に残さねば」という使命感に燃えており、「和ダコなら得意な絵を生かせそう」と考えたそうだ。それならまず日本画を学ぼうと名古屋芸術大学の日本画コースに進学。一号(ハガキ一枚の大きさ)から畳5枚分ほどの大きさまで、毎日ひたすら絵を描く日々をおくった。
「そのうち和ダコのことはどこかに行ってしまったんですけど(笑)、大学4年間で、絵はやっぱり私のライフワークだと確信しました」
さらにデッサン力を身につけるために卒業後もデッサンを習いつつ、日展や日春展、新潟のフィレンツェ展などでも数回入選を果たし、実力をつけていった。
名古屋でもじゅうぶん手ごたえを感じていた喜田さんだが、「東京でもっと自分の可能性を広げてみたい」と思い立ち、4年前に上京した。
「私は名古屋も大好きですが、東京はやはり人が多いだけあって、才能あふれる人がごろごろいます。その中で自分がどれだけやれるか、今は自分の間口を広げつつ、とにかくやってみたいことは全部やろうと思っています」
年を取ってから若い時代を振り返った時に「自分を試すために東京に行こうと思ったけど、行かなかった」と言うより、たとえ結果はどうであれ、「自分を試すために東京に行った」と言えた方が、かっこいいと喜田さんは思う。
東京では、アートマーケットやデザインフェスタなどのアートイベントに積極的に参加し、クリエイターとの交流も深めているという。
また最近では、京橋の画廊で個展を開催。絵の売り上げもまずまずだったとか。
東京は「画廊の数も多いし、普段からギャラリー巡りを楽しんでいる美術愛好家も多い。そんな中での出会いを大切にしていきたいです」
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喜田さんの絵の特徴は、女性の人物像をモチーフにしていることだ。
「人間で、しかも女性。つまり自分に一番近いものを描くことに興味があるのかもしれません。私の中にあるあこがれの女性とか、こうありたいと思う気持ちを表現していきたいですね」
今は、同年代の女性を中心に描いているが、今後はおばあちゃんや子どもの絵も描いていきたいという。
今回の「杜の宮市」のポスターやチラシにも、若い女性二人が描かれている。
「幾重にも重なった鳥居には、自由自在に出たり入ったりできるみんなのお祭りという意味を込めました」
清洲出身の喜田さんだが、宮市には「一宮の友達に誘われて第1回めから参加している」そうだ。
モノづくりを基本コンセプトに置く「杜の宮市」では、作家による「アートクラフトマーケット」が祭りの大きな柱となっている。
当日、喜田さんは、ブースを借り、作品を展示するかたわら、似顔絵を描くという。
「『いーち』読者のみなさんも、ぜひ遊びに来てくださいね」ということだ。