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味のある店 2007年3月号・58号 - 味のある店
手作りケーキの店 「プペ」
セラピーサロン「ひまわり」。古民家を改装した家の中は、木の香りが漂う
赤い小さな家の「プペ」。プペとはフランス語で「お人形さん」の意味だそうだ
愛知県一宮市北神明町1-8-4
Tel 0586-72-0608
●営業時間/
AM9:30〜PM8:00
●定休日/水曜日(祝日の場合、前日の火曜日が休み)
http://cplus.if-n.biz/5000019

パティシエ二人が
素材と味にこだわって
おいしいケーキを作っています

 こんなところに本当にケーキ屋さんがあるのだろうか。やや不安になりながらも路地を入っていくと、ありました。赤い外観のかわいい洋菓子店「プペ」は、ちょっと隠れ家的な雰囲気のあるケーキ屋さん。店の規模は小さいが、作るケーキの味は本格派。一度食べるともう一度食べたくなるという人も多く、遠く県外からやって来るお客さんもいるそうだ。

ホテルで洋菓子を16年間。その後夫婦で独立

 オーナーシェフの有村匠秀(なるひで)さんと、妻の総子(さとこ)さんは、名古屋市内にある有名ホテルでパティシエとして働いていた経験を持つ。
 「調理士学校を卒業して、私は16年間、彼女は栄養士専門学校を卒業後10年くらいかな。お互い洋菓子作りに情熱を傾けていました」
 スィーツが取り持つ縁で、二人は職場結婚。地元であるここ一宮に一昨年の10月に自分たちの店をオープンさせた。
 「ホテル時代は、いわゆるフレンチスタイルのリッチなテイストのケーキを作っていましたが、今は甘過ぎず、くど過ぎず、素材の味を生かした洋菓子作りをしています」
 あっさりした味は、小さな子どもからお年寄りまで、だれでも食べられ、幅広い年齢層に支持されているようだ。

生地に空気をたっぷり含ませて軽さを出す

 当店のケーキは見た目は大きいのですが、軽くてあっさりしているので、おなかにもたれることもなく、最後のひとくちまでおいしく召し上がっていただけると思います」と総子さんが自信を持って言うように、たしかに甘さも控えめで、やさしい味がする。
 特にスポンジケーキ部分は生地に空気をたっぷり含ませてフワフワ感を出すために、匠秀さんが工夫に工夫を重ねているという。
 同店がおすすめする定番ケーキは「ガトーフレーズ」(390円)と「焼き栗モンブラン」(315円)。
 イチゴとイチゴジャムのたっぷり載った「ガトーフレーズ」は、中のスポンジ部分にイチゴのムースがサンドされていて、生クリームとの相性抜群。一つのケーキでショートケーキとムースの味わいを楽しめる一品だ。
 また「焼き栗モンブラン」も一度食べたら忘れられない不思議な食感だ。モンブランといえばクリ味の生クリームが載ったスポンジケーキが一般的だが、同店のは、そのスポンジ部分がカリカリとしており、それでいて食べると口の中でシュワッとすぐ溶けていく。
 「卵白を泡立てたメレンゲを90度で5時間じっくりと焼き上げたものが入っているんですよ」との説明に納得。
 このほか、「イチゴのタルト」(370円)、「ストロベリークリームパイ」(370円)など、旬のイチゴを使ったケーキをはじめ、「ティラミス」(370円)、「クラシックショコラ」(350円)なども人気。
 「バラの形のレモンケーキ」(小210円、大525円)や有村さんがハワイで習ってきたというアメリカンクッキー(各種105円)などの焼き菓子もおすすめだ。

ひな祭りケーキも予約受け付け中

 またメイプル味、ココア味、黒砂糖味など、日替わり「シフォンケーキ」(680円)もフワフワで食べやすい。取材当日の味は「さくら」。塩漬け桜のほんのりした香りが、春の訪れを感じさせてくれた。
 「季節ごとのケーキやお誕生日用のケーキなどもお気軽にご相談ください。ご希望に応じて作りますよ」というように、3月にはひな祭りケーキをたくさん焼く予定だ。かわいいデコレーションをしてくれるので、注文したい人は早めに予約しよう。
 店内には小さなカフェコーナーもある。コーヒーや紅茶(ともに400円)と315円以上のケーキを注文すれば、100円引きにしてくれるので、ケーキを箱詰めしてもらう間に、ちょっと休憩していくのもいいかもしれない。
 見た目は普通だが、見えないところで、おいしさの工夫を重ねる「プペ」の洋菓子。あなたも一度試してみてはいかがだろう。

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