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味のある店 2006年9月号・52号 - 味のある店
自家ばいせんコーヒーの店
「マロハウス」
外観は普通の喫茶店。でも中に入るとおいしいコーヒーが待っている
外観は普通の喫茶店。でも中に入るとおいしいコーヒーが待っている
愛知県一宮市萩原町萩原字高畑73
Tel:0586-68-0547
http://www007.upp.so-net.
ne.jp/marohouse/

●営業時間:
AM8:00〜PM6:00
(モーニングタイムはAM11:00まで)
●定休日/火曜日

注文するたびにひいてくれる
新鮮コーヒーが飲める店

 パッと見た感じはなんの変哲もないよくある喫茶店だが、とにかくコーヒーを注文してみよう。本当に新鮮でおいしいコーヒーが出てくるので、ちょっとびっくりする。
 よくよく店内を眺めてみると世界各地から運ばれたコーヒー豆の量り売りコーナーがあるし、自家ばいせん機も置いてある。マロハウスは、地元ではよく知られる本格的なコーヒー屋さんなのであった。

スペシャルティコーヒーとの出合い

 「マロハウスが現在のスタイルに落ち着いたのは6年ほど前ですが、歴史は結構長いんですよ。35年になるかな」
 ロック喫茶に始まり、フレンチレストラン、イタリアンレストランと、さまざまな変遷を経て、コーヒー自家ばいせんの店にたどりついたと語る店主の幅光広さんは、実は60年代から70年代にかけて活躍したシンガーソングライターでもある。
 「でも今は歌ってないよ。喫茶店のおやじとして、日々おいしいコーヒーをいれるのに専念しているからね」
 妻の優子さんとともに、長年店を切り盛りしてきたが、自家ばいせんコーヒーを始めたのは、スペシャルティコーヒーとの出合いがきっかけだったと言う。
 「スペシャルティコーヒーとは、簡単に言うと生産農園や地域を特定して輸入されるコーヒー豆のことです。いろいろな場所から集められ、大ざっぱにサイズの違いだけで決められるコーヒーとは、まったく違うもの。まさに特別なコーヒーですね」
 コーヒー豆の質を確保し、産地や地域住民を支援するという意味も含めて、スペシャルティコーヒーをもっと広めていけたらいいなと幅さん夫妻は考えているそうだ。

自家ばいせんで毎日いっています

 さっそく試飲させてもらった。まずはマロハウスブレンド(380円)。フレンチテイストと浅いり、中いりの香りとコクがほどよくマッチしており、飲みやすいコーヒーとなっている。
 「本日のコーヒー」(380円)を注文すれば、スペシャルティコーヒーが日替わりでお値打ちな値段で飲める。取材当日は「グァテマラ・アンティグア」の日だった。カカオの苦味とコクがなんとも言えないおいしさだ。
 スペシャルティコーヒーは、仕入れの状況によって売り切れとなる場合もあるが、常時7〜8種類は用意できるという(400円)。
 中でも「キリマンジャロ」の名前で知られる「タンザニア・モンデュール」などは苦味の後で甘味が来る実にさわやかなコーヒー。
 光広さんが、毎日ばいせんし、注文のたびに一杯立てするコーヒーは新鮮そのもので、何杯飲んでも胃に負担がかからない。
 「コーヒーはひいたもので3日から4日。豆の状態で1週間ほどは大丈夫ですが、それ以降は徐々に味も香りも落ちてきます。保存は冷凍か冷蔵をおすすめします」
 店内ではひき売りもしている。また宅配(500グラム以上注文の場合は送料無料)も行っているので、スペシャルティコーヒーを自宅で試してみるのもいいかもしれない。

デザート、食事メニューも充実

 コーヒーをおいしくいれるコツは?と尋ねると「お湯は90度、最初に注ぐ時に蒸らしを20〜30秒とれば、どなたでもおいしいコーヒーをいれられます」とのこと。
 「でもね、一番大切なのはやっぱり気持。愛情を込めておいしいコーヒーをいれようという思いが、決め手じゃないかな」との答えが返ってきた。
 細やかな気配りの幅さん夫妻は、コーヒーだけでなく、おつまみのクッキーや「パンプキンプリン」(350円)、また「ハンバーグランチ」「スパゲッティ(カルボナーラかミートソース)」「カレーライス」(いずれも650円)もすべて手づくりしている。
 「長年、いろんな形態の店を経営してきた経験から、デザートもランチも手づくりするのは当たり前」といった感じの幅さん夫妻は、マイペースを保ちつつ、おいしいスペシャルティコーヒーをお値打ちに提供。地域とのつながりを大切にしながら、店の切り盛りを心から楽しんでいるようだ。

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