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味のある店2006年6月号・49号 - 人を訪ねる
ガレージ ヨロイ代表 下薗武徳さん
下薗武徳さん
下薗武徳さん
愛知県江南市中奈良町本郷105
TEL:0587-54-9999

古いクルマが大好き
頼られるクルマ屋さんになりたい

 若いころからクルマが大好き。もちろん最新のモデルも好きだが、それよりも古いクルマに言いようのない魅力を感じるという。自らが経営するガレージ「ヨロイ」のショールームの中にも、でーんとアメリカ車の古いのが置いてある。代表の下薗さん(35)を訪ねた。

クルマ好きならではの楽しみ

 「修理屋を始めたのが9年前。法人にしてからだと、7年くらいかな。商売にももちろん力を入れているけど、やっぱり趣味の世界だから。オレのは」
 商売といえば自動車修理工場の経営だが、そのかたわら古いクルマに手を加え、好みの一台にしていくのが趣味の世界というわけだ。
自分の工場を持つまでにも、クルマ関係のディーラーに勤めたり、また、それ以前には自動車整備の専門校を卒業するなど、クルマ一筋に歩いてきた下薗さん。古いクルマにひかれるのは、どんなところなんだろう。
 「“手を加える”というのが、まず前提。古いクルマっていうのは、そのままでは、まず走れないじゃないですか。それで、いかに現状を回復して走れるようにするか。パーツがなければ、今風の部品に替えるとか。ないところで、なんとか工夫して仕上げていく。その辺が、いちばんのおもしろさかな。やり方はその人その人だね。そうやって少しずつ手を入れていって、かっこ良くする。まあ、うちには、その辺がわかる人しか来ないわね」

自慢の一台は、見るだけで価値あり

 下薗さんの経営するガレージ「ヨロイ」。グレイを基調にしたシックな色合いの外観と、明るいガラス張りの店舗。高い天井の内部には、ミニバー感覚のカウンターがあったりと、実に印象的な設計だ。
 「このショールームを建てたのが1年前。修理工場は別にこの奥にあって、ずっとそこでやってきたんだけど、なんだか工場だけじゃつまらなくなってきた。やっぱり、もっと趣味の世界もアピールしたいという気持ちにもなってきて、それで“オモテへ出るか”ということになったんだわ」
 「クルマ屋らしくないこと」「いかにも“事務所で蛍光灯”みたいなのはイヤ」という下薗さんの注文を受けて、建築デザインを手がける友人に頼んでできあがったのが、現在のショールーム。木材をふんだんに使った、ウッディな感覚の店舗だ。そして、その真ん中にはアメリカ製のトラックが鎮座する。
 「今は5000ccのエンジンが乗せてある。1958年製で、このフロントのガラスがすごいよ。曲面ガラスが使ってあるんだから。ちょっと前までは走れたけど、今は法律が変わったでしょ。ちょっと無理だね。値段? うーん、わからんね。こういうものは決まった値段というのは、ないでね」

趣味が取り持つ縁

 スバル360から始まって、これまで実に多くのクルマとつきあってきた下薗さん。商売の方の話も聞いてみた。
 「もちろん趣味の世界だけでは食べていけないから、普通の車検や修理の仕事もやっていますよ。そっちの方が割合的には多い。だけど趣味が取り持つ縁というのもあるんだわ」
 つまり、こうだ。古いクルマを好む人といえども、普段の“足”として使う車は別。その車の修理や車検の仕事があるし、また家族の車の面倒もみる。一方、古いクルマを実際の“足”として使う場合でも、たとえば外国車の場合、ディーラーでは対応できないケースがある。古いクルマに対するノウハウがないなど、どうしても料金的に高くつく場合もある。そんないろいろなケースに、頼れるクルマ屋さんとしてビジネスにしていこうというのが、下薗さんのスタンスだ。
 「たとえば車が壊れた。あるいは事故をした。もちろん警察に連絡するのが先だけど、その後にどうする? となったときに、まず『ヨロイ』に電話しようか。そんなふうに思ってもらえるようになれたらいいね」
 頼りがいのあるクルマ屋さんになるには、「ぼったくらないこと(本人談)」が基本という、ほんとうにクルマが好きな下薗さんである。

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