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味のある店2006年5月号・48号 - 人を訪ねる
クリエーター なんのさわこさん
なんのさわこさん
「最近、ドングリに似てきたとみんなから言われています」となんのさんで
e-mail:sawazo@hm5.aitai.ne.jp

ドングリをモチーフに
絵本やクラフト
陶器で表現していきたい

 毎年恒例となった市民参加型の祭り「杜の宮市」が今年も5月21日に行われる。今月は、その宮市のポスターや手ぬぐいのイラスト&デザインを手がけたクリエーター、なんのさわこさんを訪ねた。

小さいもの、特にドングリには“メ”のない私

 「子どものころから、こまごまと小さいものを作ることが好きだった」と語るなんのさん。大学ではビジュアルデザインを専攻。学校卒業後、テキスタイルデザインやファンシーグッズ会社などで腕を磨き、30歳のころ独立。これまでにもフリーランスのクリエイターとして、さまざまな作品を手がけてきた。
 「クラフトや陶芸なんかも好きで、作品をためては、あちらこちらのフリーマーケットなんかにも出没しています(笑)」
 特にドングリが大好きで、ドングリを使った作品も多い。
 「あの帽子の部分(殻斗)がかわいくて、秋になると、山に行ってはドングリ拾いに夢中になってるんですよ」
 仕事場の引き出しの中には、多種多様な殻斗がいっぱい。用事のない時でも引き出しを開けてはニンマリしているというから、ドングリ好きも相当なものだ。
 最近ではクラフト以外に、陶芸にも手を染め、ドングリ型の器づくりにも力を入れている。
 幼稚園などの読み聞かせに使う紙芝居の依頼も受け、そこでも「年間行事をドングリで表現する」というアイディアが受け入れられ、すでにこの春にはドングリのおひな様をテーマとした作品も作ったそうだ。
 この5月に「真清田神社」で行われる「杜の宮市」のポスターは、木のイラストを中心に、枝からさまざまな楽しさがこぼれているといったにぎやかな絵柄。
 「何を作るにしても、ドングリからイメージを広げていくことが基本パターンになっています」

絵本作りはライフワーク

 そんななんのさんのもう一つのライフワークは絵本づくり。実は5年ほど前に「きちんとちゃんとあとでちゃん(新風舎刊)」という絵本を出版している。
 「ヒヨコのようなペンギンのような架空の生き物『きちんとちゃん』と『あとでちゃん』というふたごのキャラクターを石こう粘土で作ってお話にしました」
 なんでもすぐ片付けるきちんとちゃんと、後片付けは後回しにしてしまうあとでちゃんの日常をかわいく表現している。
 「絵本も小さいころから大好きで、今も私が唯一お金を惜しまず買うのが絵本(笑)。とにかくいっぱい読んでいて、自分の中ではいろいろなアイディアがたまっています。今後は、大好きなドングリと絵本をつなげて仕事ができればいいですね」
 ひとくちにドングリといってもクヌギやカシ、コナラなど実に多種多様。どんな種類があるのかを勉強しながら、なんのさんの絵本第2弾は、ドングリづくしの本になりそうだ。

瀬戸の工房で、イメージをふくらませる

 雑貨や陶器のクリエーターとして、自分らしさをトータルに表現できる空間をつくりたいと考えていたなんのさんは、数年前から瀬戸に工房も借り、自由な空間づくりを楽しんでいる。
 「品野という陶芸の街の廃工場を数人のクリエーターが借りて、そこを拠点にモノ作りを行っています」
 仕事上のパートナーである女生と二人で借りている工房は、ゆっくり創作活動を楽しめるようなリラックスできる空間にしているそうだ。
 「陶芸もできて、ゆったりと絵本が読めて、お気に入りの雑貨もあって、おいしいコーヒーも飲める…。そんな場所にしていきたいんです」
 将来は、作品の展示や販売もできたらと、夢はふくらむ。
 「とりあえず、私の作品をより多くの方に見ていただきたいです。『いーち』の読者のみなさん、『杜の宮市』にぜひお出かけくださいね」

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