![]() |
|
| 「いろいろな旅のお手伝いをすることが楽しい。お気軽にご相談ください」と大野さん |
「こんなところに旅行代理店が…」と思われるようなところに、ありました、「トラベル・スクエア」の看板が・・・。
今月ご紹介する人は、自宅の一角をオフィスにして、フリーで旅行代理業を営む大野裕充さん。
フットワークの軽さを利用して、いつでもどこでも、お客さんの要望を聞きながら、手作りの旅を提供してくれる旅プランの達人だ。
「20歳からこの業界でずっとやってきました。旅行業界に入った理由は、とても単純で、旅が好きだったし、興味があったから。 私が就職したころ、ちょうど『男女七人夏物語』というテレビドラマがはやっていたんですね。主役の明石家さんまさんが、旅行代理店に勤めていて添乗員だったんですよ。『こんな職業もいいなぁ』なんて思い、職種を旅行業に絞って就職活動を始めたことを覚えています」と語る大野さん。
この業界に長くいる人はたいてい、世話好きで、自分自身、あっちこっち出かけることが好きという人が多いそうだ。
大野さんは、旅行代理店で14年間働いた後、脱サラ。2002年に独立して、自らの会社「トラベル・スクエア」を立ち上げた。
といっても社員は、大野さんともう一人、総合旅行業務取扱管理者の資格を持つスタッフの2人だけ。
「私自身、型にはまったことがあまり好きではないので、自分たちのスタイルで旅をしたいと考える方たちのお手伝いをすることが、とても性に合っているんです。パック旅行にはない面白さ、楽しさをより多くの人に味わっていただきたいと考えています」
個人で旅行業を営む以上、大手にはないメリットを打ち出していかないと仕事は取れない。ずばり、「トラベル・スクエア」の特徴は「お客さんのわがままに一つひとつていねいにこたえていくこと」だと言う。
「お客さんとは、じっくり時間をかけて話をさせていただきます。そうすることで、お客さんがどういう旅を望んでおられるかを把握し、よりご希望に沿った旅行を提案していけると思います」
大野さんの顧客は、どちらかというと、熟年カップルや定年を迎えた時間的にも経済的にもゆとりのある人たちが多い。旅の経験も豊富なので、ありきたりのコースを提案してもあまり喜ばれないそうだ。
「例えば温泉旅行なら、しっかりとした一流のサービスを提供してくれる宿泊施設を探すとか、海外旅行なら、ありきたりではないコースをアレンジするとか、とにかくニーズに合わせて手作りの計画をお客さんとともに練っていきます」
綿密なプランを立てても旅にハプニングはつきもの。旅先で航空会社がストライキに入り、フライトキャンセルになってしまったこともあったそうだ。
「そんな時でも、落ち着いて今、自分ができる最善のことは何かを冷静に考えるんです」
その時はとにかく空港に張り付いて、関係者から最新情報を聞き出すことに徹して、なんとか全員を別の飛行機に乗せる手配をし、事なきを得たという。
「その場その場でできる限りのことを一生懸命すれば、必ず道は開けるんですね」
常に全力投球、さまざまなニーズに対応する大野さんだが、この仕事をやめられない理由は、やはり「あなたのおかげでいい旅ができたよ」というお客さんのひとことがあるから。
「日常とは違う時間と空間を味わうこと。これが旅のだいご味。旅をきっかけに、ご夫婦のきずなが深まることもあるんですよ」
マンネリだった夫妻が、大野さんの企画した旅から帰った後、「これからはまた夫婦で旅行することにしたよ」と言ってくれたことも。
「ささやかですが、少しは人さまのお役に立っているのかなと思うと、私まで幸せな気持ちになれます」
生まれ育った故郷、浅井町で旅行業務を営む大野さんは、今後は地元の人たちの旅行を手伝っていきたいという。
「小中学校の社会見学や町内の旅行など、身近な人たちの楽しい旅をサポートできたらと考えています」
行きたい場所も見たいところも、予算に応じてきめ細かく対応してくれる「トラベル・スクエア」で、あなたも手作りの旅をしてみてはいかがだろう。