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| やま十は、稲沢市役所平和支所の交差点を西に折れてすぐ。駐在さんの隣にある |
平和町の役場近くに、おいしい日本料理の店があると聞き、出かけてみた。
外から見れば、普通の建物だが、店内入口には茶室があり、環境音楽が静かに流れている。茶道を趣味とする店主の山田徳仁さんにお話を伺った。
「ウチは代々魚屋の家系。昔は蟹江で商いをしていたのですが、両親の代になって平和町に店を構えました。父も仕出しをやっていたし、私も後継者として、自然に板前修行の道に入っていきました」と語る店主の山田さんは、名古屋のホテルや日本料理店で腕を磨いた後、8年前に故郷のこの地で「やま十」をオープン。
現在は妻の由香さんと数人のスタッフとともに、店を切り盛りしている。
店内にはタイやヒラメの泳ぐ水槽を設置し、新鮮な刺身をたっぷり楽しめる本格的な料理店として、地元をはじめ、近隣の市町村からのお客さんも多いという。
「もともと魚屋ですから、魚に対する目は肥えていますし、新鮮な魚の入手ノウハウもありますので、刺身類は特に自信を持っておすすめできますよ」と店主自らの推薦があるように、確かに刺身の鮮度はとてもいいようだ。
撮影のために作ってもらった「日替わりランチ(1,050円)」を試食したが、刺身、煮物、茶わん蒸し、他一品、アイスクリーム付きで、とても充実していた。特に刺身はマグロやカンパチなど、新鮮でボリュームもたっぷり。
「旬の一番おいしい時期の魚をお出しするように心がけています。今ならカンパチやスズキがおいしい季節。お客さんに『プリプリでおいしいね』とおっしゃっていただくことが一番うれしいですね」
日替わりのほかにも、「うなぎランチ」「大海老ランチ」「鍋ランチ」(いずれも1,050円)とランチメニューは豊富。ウィークデーのみのサービスだが、特に女性に人気が高い。
また同店のもう一つの代表的な料理として「豚の角煮」があげられる。
「お魚メニューばかりでは、ちょっと物足りない。そんな若いお客さんのために作ったメニューですが、今ではすっかり定番になりました」と山田さんも言うように、「豚の角煮」を目当てに通うお客さんも少なくない。
聞けば、バラ肉の塊を脂抜きしてから、柔らかく煮るまでに三日間を要するそうだ。手間暇のかかった料理だけに、ファンが多いのもうなずける。
夜の食事メニューも「山翔膳(2,500円)」「お刺身膳(1,480円)」「豚の角煮膳(1,380円)」「ひれカツ膳(1,280円)」「松花堂弁当(2,000円)」など、バラエティに富んでいる。
また会席料理や仕出し料理も予算に応じて作ってくれるので、慶弔時や各種パーティ、家族の記念日などにも利用できる。2階の座敷きでは、45名までの宴会に対応できるという。
山田さんは板前の修行時代より、茶道を習い始め、同店の入口には茶室を建てた。
「愛知は茶の湯が盛んな土地柄ですから、お客さんとコミュニケーションをとる時も、お茶のたしなみがあるとないとではずいぶん違ってくるんですよ」
茶室も座敷席と同じように、気軽に入ってもらって、より多くの方に雰囲気を楽しんでもらいたいというのが山田さんの希望だ。
「日常の世界からちょっと離れて、静かな世界を楽しんでいただければうれしいですね」
最後に山田さんはフグの調理免許も持っているので、フグ料理を食べたい人は予約してみよう。