月刊い〜ち(each)は愛知県一宮市全域(一部を除く)と稲沢市の一部の中日新聞に折り込まれる地域密着タブロイド型新聞。
月刊い〜ち
い〜ちいまむかし人を訪ねる味のある店プレゼントトップページへ
味のある店2005年7月号・38号 - 人を訪ねる
ごとうえいじ さん
ごとうあいこ さん
「絵本づくりは、私たちのライフワーク」と後藤さん夫妻。写真中央が和歩君
Tel 0586-25-2400 後藤整骨院

「二人で創作している
時間が楽しい」と、えいじさん
「トライする気持ちを
大切にしたい」と、あいこさん

 “災い転じて福となす”なんて、あんまりいい例えではないかもしれないが、妊娠中のあいこさんの“つわり”解消にと、夫婦で始めた絵本作り。コンクールに出品した作品が新風舎刊『成長絵日記 できたよ』となって、このほど書店にも並ぶようになった。作者のごとうえいじさん、あいこさんご夫婦を訪ねた。

そもそもの始まりが“つわり”

 結婚前は保育士として働き、その後は本屋さんに勤務していたというあいこさん。妊娠後も働くつもりだったが、あまりにもひどいつわりの症状で、仕事を辞めざるを得なくなり、自宅で静養する生活を送っていた。
 「でも、家にいても気分はすぐれないし、それで昔から好きだった絵をかきはじめたんです。そしたら不思議なことに、絵をかいている間だけはつわりの症状が治まっているんです」
 絵をかくだけでなく、四コマ漫画や紙芝居、飛び出す絵本などにも手を広げたというあいこさん。そのときに頼もしい味方になってくれたのが、つれあいのえいじさんだ。
 「妻が絵をかいていたので、ぼくはそれにつけるちょっとした文を書いたり、また絵本ならストーリーを考えたり、どういう順で絵をつなげていくかといった、全体の構成を考える役を引き受けました」
 もともと本を読むのが大好きで、東京での学生時代、神田の古書店にはしょっちゅう足を運んでいたというえいじさん。まさに二人の才能や趣味が、ぴったり合ったのが、この絵本作りであった。

作品作りからコンクールへの出品へ

 そんな風にしてオリジナルの絵本作りを続けていた二人だったが、ある日、中日新聞で絵本コンクールの告知を見つけ、応募してみることになった。
 「『うそついたらはりせんぼん』というタイトルだったんですが、これが佳作になって、そのころからつわりも治まって、がぜん作品づくりが楽しくなってきたんです」とえいじさん。
 一方、あいこさんも無事、和歩君を出産。少しずつだが、また絵筆を取るようになったころ、「アピタ木曽川店・専門店街」がマスコット・キャラクターを募集していることを知る。
 「二人で話し合って出てきたのが、毛織物が盛んなこの地域にふさわしい羊をイメージしたキャラクターだったんです」
 二人で考えたキャラクターが見事に採用され、同時に公募で『ハグリン』と命名されたこのキャラクターは、今も「アピタ木曽川店・専門店街」の広告チラシなど随所で活躍中。
 「お店に寄ったら、ぜひ一度見てみてください」と声をそろえる。

「やさしい親心が生み出した会心作」の評

 その後も、インターネットなどで新しい絵本作品を募集していることを知った二人は、何冊かのオリジナル作品を提出。そのうちの一冊『成長絵日記 できたよ』が、出版社から出版の誘いを受けることになった。
 「本にしてくれるというし、それに全国の書店でも取り扱ってもらえるからということで、喜んでお願いしました」とえいじさんが語れば、「和歩の成長の記録として残したいなと考えていただけなので、ほんとうに驚きました」とあいこさん。
 『成長絵日記 できたよ』は、もとはといえばお二人の長男である和歩くんの成長の記録だが、この本を購入した人は、わが子が“ねがえり”や“はいはい”をできるようになった日付を書きこむスペースも設けられていて、なかなかにユニーク。
 「オーソドックスながら繊細なイラストは、何度見ても魅力的。写真やビデオでは伝えられない、やさしい親心が生み出した会心作でしょう」と、先の公募の審査員からも熱い評価が届いた。
 「コンクールに出品するという目的を持って、二人で創作している時間が楽しい」と語るえいじさん。「家庭に入っても、なにかにトライする気持ちを大切にしたい」と語るあいこさん。絵本好きな和歩くんの成長が、ますます楽しみな今日このごろだ。

人を訪ねる バックナンバー一覧
い〜ちいまむかし人を訪ねる味のある店プレゼントトップページへ
© 2006 月刊い〜ち編集室 All rights reserved.