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| バンコク周辺は田んぼが多い。大成高校を目印にでかけよう |
「バンコク」って、タイのあのバンコクだよなぁ。でも、店の構えはごく普通だし・・・。そんな疑問を解き明かすため入ってみたら、そこはまさしく日本とタイの融合空間。和食とタイごはんのメニューがそろっている、とってもアジアなレストランであった。
「いらっしゃいませ」と笑顔で迎えてくれたのは、店主の春日井市郎さんと妻のトゥンさんだ。
タイの東北部イサーンから5年前に来日したトゥンさんとの結婚を機に、春日井さんは春日井市で開いていた居酒屋をたたみ、出身地である一宮に引っ越して来た。
「子どももまだ小さいしね、空気のいいところでのんびり育てたいという気持ちもあって、昨年5月にこの店をオープンしました」
春日井さんは、ふぐの調理免許も持つこの道30年以上の板前だ。ふぐなべをはじめ、本格的な日本料理を目当てに来店するお客さんも多いが、せっかくだから、妻のふるさとの味を生かしたタイ料理も出そうということになって、メニューには和食とタイ料理の両方をそろえた。最近ではトゥンさんのタイごはんを食べにくるお客さんも増えているという。
「一宮でタイ料理の店はまだごく少ないですからね、珍しさもあって、口コミで徐々に広がりつつあります。遠くから来てくださるお客さんもたくさんいらっしゃって、ありがたいですね」
トゥンさんの作る料理は、タイではいわゆる家庭料理として多くの人に親しまれているものばかりという。
「豚のひき肉唐辛子いためごはん目玉焼き添え(850円)」や「エビ・イカの春雨サラダ(900円)」「タイラーメン(800円)」「グリーンカレー(900円)」「牛肉レッドカレー(900円)」などは、タイの日常的なごはんだ。
このほかに、世界の三大スープの一つと言われる「トムヤムクン(950円)」や甘辛いソースで食べる「タイ春巻き(750円)」など、タイの代表料理も用意している。
ランチタイムのメニューも豊富で、タイカレーセット(800円)やタイチャーハンセット(750円)、また和食メニューとしては日替わりランチ(650円)や若どり唐揚げセット(850円)、みそかつセット(850円)など、いずれもライス、小ばち、漬け物付きでボリュームたっぷり。
モーニングメニューもトースト、だし巻き卵、イタリアンスパ、サラダに飲み物が選べて350円という安さだ。
「一宮周辺は、モーニングサービスの激選区。お客さんに来ていただけるようにメニューも工夫しないとね」
撮影のためにタイラーメンとチャーハンセット、そしてエビ・イカの春雨サラダを注文したが、辛くて甘くて、酸っぱくて、まさしくタイの味。トゥンさんがていねいに作る家庭のごはんは、日本人の私たちにもよくなじむおいしさだった。
タイのごはんを注文しても、小ばちには春日井さんの作るだし巻き卵や煮物が載っており、辛いなと思ったら和のお惣菜で口の中を鎮めることもでき、とてもいいコンビネーションだと思った。
「夜もね、ご家族連れの方も大勢来てきてくださいますよ。お年寄りはお刺身などの和食を召し上がって、若い人たちはタイ料理に挑戦というパターンが多いですね」
いろいろ注文して、和食とタイ料理をシェアするのも楽しい。
また春日井さんは店の隣の畑で無農薬野菜を栽培。
「素材にこだわり、新鮮な料理を出していきたいですからね。タイ料理に使うハーブも育てています」
春から夏にかけて、タイ料理には欠かせないパクチー(香菜)や唐辛子、レモングラスなどが育つ時期。
採れたての新鮮野菜を使って作る和食とタイごはん、そしてほほ笑みの国、タイからやって来たトゥンさんのやさしい笑顔に会いに、あなたもぜひ一度バンコクに訪れてみてはいかがだろう。