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| 店の前の庭には池もしつらえた。松本さんが釣ってきた魚が、天然水の中で元気に泳いでいる |
「どこか静かな場所で、おいしいコーヒーを飲みたい…」今月ご紹介するお店は、そんな人におすすめしたい大人の喫茶店だ。純和風の店内は、統一感のある家具、調度品でまとめられており、ゆったりとした雰囲気。コーヒーの香りが静かに流れている。
「この店をオープンしたのは、2002年の3月。その前はね、和洋折衷のお店をやっていたんですが、メニューも多くて、忙し過ぎたんですね。だんだん自分のやりたいことと違ってきてしまって、なんのために店をやってるのかわからないという気持ちが大きくなってね。それで、思いきってコーヒー専門の店に切り替えました」と語るのは、同店マスターであり、オーナーの松本純男さんだ。
店の外観は純和風。玄関も引き戸になっており、ガラガラと懐かしい音をさせながら店内に入ると、床も天井もカウンターも、すべて木で造られ、柔らかい照明とともに、ホッとできる空間が広がっている。
「何より、自分自身が落ち着けるということが大切。もちろん、これですべて満足というわけではありませんが、少なくとも自分がコーヒーを入れるのに、ストレスを感じないでいられるというのは、大事なことですね」
カウンターの中は松本さんの領域。ともに店を切り盛りする妻の令子さんでさえ、「コーヒーは主人しか入れられないんです。私が入れると味も香りも違ってしまいますから」といったこだわりようだ。
メニューはコーヒーのほかに紅茶やジュース類などもあるが、なんといっても主役はコーヒー。
一番の特徴は、ブレンドコーヒーが6種類もあるというところだ。ブレンドといえば1種類しか置いてないのが一般的だが、同店では「101ブレンド」「モカブレンド」「ブルマンブレンド」「キリマンブレンド」「炭焼きブレンド」「BBFブレンド」(すべて400円)を用意している。
「ブラジルとピーベリーという2種類の豆をベースに、モカならモカ、ブルーマウンテンならブルーマウンテンをブレンドしていくのが私のやり方。豆の配合が2、3粒違うだけでも、味や香りが違ってくるんですよ」
お湯の温度や季節によって、またコーヒーを落とす時のスピードなどでも微妙な違いが出てくるという。
「その微妙な違いがわかるお客さんから『今日は、いつもの香りと違うね』なんて言われる場合もあります。ですからこちらも真剣勝負。どんなに条件を同じにしても、同じコーヒーにならないところが、奥の深いところですね」
さらに松本さんは、水にもこだわり、自前で井戸も掘ってしまった。
「尾西地区には、豊富な地下水が流れていますので、それを利用しない手はないでしょ。120メートルほど堀れば、水質がとてもいい水が出てきます。今風に言うなら100%天然水使用ってとこかな(笑)」
また、フィルターには紙を一切使わず、ネルを使用。これもおいしさを追求した結果だ。
手をかけ、気持ちを込めて、ていねいに入れていく松本さんのコーヒーは、熟年のお客さんに特に人気があるそうだ。
「でも、若い方たちにもぜひ味わっていただきたいですね。モーニングもやっていますので、お気軽にお出かけください」
モーニングセットは、好みのブレンドコーヒーに、松本さん手作りのあんこを付けたトーストと自家製ヨーグルトが付いて、400円。
おいしいコーヒーを飲みたくなったら、珈琲屋101に出かけてみよう。