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| 伸びのある声を生かし、情感を込めて歌う |
「CANDYです」と待ち合わせ場所に現れた女性は、かつての人気アニメ「キャンディキャンディ」にどことなく似ている。
「なるほど、だから『CANDY』なのね」と、名前の由来がすんなり理解できた。
今回ご紹介するCANDYさんは、夫のyasuさんとともに「Splash→(スプラッシュ)」というアコースティックユニットを結成。地元のライブハウスやイベントなどに参加し、オリジナルなサウンドを届けている。
人前で歌ったりするのは、小さいころから大好き。というのもCANDYさんの母親は、峰れい子さんという、地元の演歌好きにはよく知られている歌謡講師なのだ。幼少のころから発声法をしっかりとたたきこまれたCANDYさんは、コンテスト受賞経験も数多い。
「歌は常に身近な存在でしたので、人前で歌うということも違和感なく入っていけました」
一方、夫のyasuさんは、10歳のころからギターを始め、以来ずっとなんらかの形でバンド活動を続けているという筋金入りのギター小僧。
そんな2人が出会って、ごく自然に音楽ユニットが誕生した。
「主に作詞は私が担当し、曲はyasuが作ります。オリジナル曲は20曲くらいかな」
曲づくりをめぐって、意見の食い違いから時々口論になることもあるが、音楽的な好みや目指しているところは2人とも同じ。
CANDYさんの歌声を際立たせながら、グルーブ感を生み出すという目標のために、とことん話し合うという。
CANDYさんの書く詞は、日常のなにげないできごとから生まれたわかりやすい内容が多い。
例えば「心おきなく…」という曲では、お互いに結婚してなかなか会えなくなってしまった友達への思いを込めた。
「長い間会えなくても、話をすればすぐに昔の2人に戻れる。そんな関係がうれしくて、作詞したんですけど、それを聴いてくれたお客さんが感動して泣いてくれたんですね。同じような感性のお客さんがいてくれるんだなあって、私自身、とても勇気が出ました」
ふだんの言葉で、気持ちを素直にメッセージしていきたい。そんなCANDYさんの姿勢は、歌だけでなく、ステージの合間のMC(※)にも表れている。
「しゃべって伝えていくことも、私たちを知っていただくための大事な手段。『Splash→』ってこんなユニットなんだってわかってもらうために、MCには力を入れています」
yasuさんとの軽妙なやりとりが親しみやすいと、お客さんにも好評だが、母親のれい子さんには時々ステージングを批評されるという。
「腹式呼吸や声の伸ばし方なんかも注意されたりします。母が一番手ごわいお客さんですね(笑)」
「Splash→」は、アコースティックユニットとしてだけでなく、ドラム、ベース、キーボードを加えた「Splash☆5」として、バンド活動も展開している。
「ライブやイベントの形態によって、バンド形式の方がいいと思う場合は『Splash☆5』として登場します。メンバーは複数のバンドをかけ持ちしている人ばかりなので、スケジュールの調整に苦労しますけれどね」
今後は、一宮を中心にしたさまざまなイベントに積極的に参加し、ライブ活動を精力的に行っていく予定。
「さわやか系」と呼ばれる「Splash→」らしいサウンドを大切にはぐくみながら、一人でも多くの人に音楽の素晴らしさを伝えていきたいと考えるCANDYさんは、今日もなにげない暮らしの中の“ハッピー”を発見しながら、歌づくりにチャレンジしている。
※ MC
MCとは「Master of ceremony」の略。本来は司会という意味だが、ミュージシャンが、曲の合間に繰り広げるトークのことを指す場合もある。