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| 24歳。「まだまだ模索中です」と謙虚に話すが、今の活動に手ごたえを感じている様子がうかがえた |
今年で4回目を迎えた「杜の宮市」(5月2日に開催)。毎年、この季節に真清田神社一帯でくり広げられるこのまつり、市民が市民の手で作り上げる実にユニークなまつりだが、その推進役として第1回目からかかわってきたという渡邉丈紀(たけのり)さんを訪ねた。
●…杜の宮市ではどんな役割を担っていらっしゃるんですか
渡邉…まつりには生音(なまおと)ライブやギャラリー&マーケット、地元飲食店のブースなど、いろんなコーナーがあるんですが、その中で「市民活動大集合」と「ちびっこ体験広場」の進行役をやっています。
●…「市民活動大集合」というのは?
渡邉…名前はこむずかしいんですけど、要するにまちづくりや福祉活動、森林ボランティアやグリーンマップなど、地域でいろんな活動をしているみなさんのブースで、そうした活動を少しでも多くの人たちに知らせる場になればと考えています。
●…渡邉さんご自身もNPO法人に参加されているとうかがいましたが
渡邉…『まちの縁側育み隊』というNPOがありまして、そこの専任スタッフということで、少ないながらも生活の糧を得ながら、わりと自分の好きなことを仕事にさせてもらっています。
●…自分の好きなことと言いますと…?
渡邉…好きなことというか、興味のあることですね。僕はまだ大学を出て間がないんですけど、学生時代に建築の勉強をしていて、いわゆる建築という視点でまちを見てきたんです。ところが大学で教わったことも、実際に世の中でなされていることを見ても、どうも自分の考えるようにできていない。というより現在の建築が、まちづくりでなく、まち壊しになっているような感覚を持ったんです。
●…新たな建築物を造ることで、まちが壊されていくという意味でしょうか
渡邉…もちろん極論ではあると思うんですが、やはり建物を造るということは同時にまちをつくることでもあると思うんです。それはどういうことかというと、たとえば地方自治体などでたくさんのお金をかけて多目的ホールなどを造ったりする。しかし、それを実際に運営していく人的資源とかノウハウが育っていないケースが多いようです。いわゆるハコだけ造ったけれど…という状態なんですね。
●…建物というハードはできても、それに対応するソフトが追いついていないと
渡邉…ソフトは何かというと、やはり人であり、また人と人とのつながりだと思うんです。もちろんソフトだけをやってればいいというわけでもない。ハードとソフトを一体化させた開発。開発というとなんだか、偉そうな言い方になりますが、要は、みなが機嫌よく過ごせる空間とか時間を生み出し、またそうした場所を共有しながら、継続して育てていくということが大切だと思うんです。
●…その一つの契機が「杜の宮市」というわけなんですね?
渡邉…そうですね。第1回目から参加していますが、その時はまだあまり“まちづくり”という考えはなくて、なんだかよくわからないまま飲食ブースの手伝いや、ゴミ処理などをやっていました。今もやっていることはそんなには違いませんが、それでも普段は体験できないさまざまな活動を通じて、少しずつでも、人と人の結びつきやまちづくりの意味を考えるようになってきました。
●…『まちの縁側育み隊』の今後の活動についてうかがいたいんですが
渡邉…ひと口で説明するのはなかなか難しいんですが、先ほども言いましたように、人が暮らしていく上で、楽しく、心地よく生きていけるために、あらゆることを考え、あらゆるものをつくり上げていく。それが福祉であったり芸術であったりワークショップであったり、もちろんまちづくりでもある。さまざまな活動を通して、そんな“まちの縁側”のような場所を、いっぱいいっぱいつくりたいんです。
●…いっぱいいっぱいですね(笑)。
渡邉…そうです。いっぱいいっぱいいっぱいつくりたいですね(笑)。