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| 思わず「おねえさん」と読んでしまった「One's an」の看板。駐車場もあり |
今伊勢の神社の斜め向かい側に、エスニックテイストいっぱいの看板がかかっているお店がある。
「One's an」という店名のアルファベットを「おねえさん」と読んでしまったわが月刊「い〜ち」編集長から、「いっぺん取材に行ってりゃー」というお達しがあったので、のぞいてみることにした。
「ええ、“おねえさん”と読んでいただいて、あながち間違いではないんですよ。もともと仲のいい友達からお姉さんと呼ばれていたので、それをなんとか店名に取り入れられないかと思って考えたんです。おねえさんそのままじゃ、やっぱり変だからアルファベットで並べて、『ワンズ・アン』っていうネーミングにしました」と笑いながら説明してくれたのは、「おねえさん」、じゃなかった、「ワンズ・アン」オーナーの堀井和代さんだ。
「『二喜“B”』というエスニックグッズのお店でずっとお世話になっていまして、4年前に独立しました」
「二喜“B”といえば、本紙5号の「味のあるお店」にも登場したエスニックグッズのしにせである。接客から仕入れ、経営法まで、みっちり教わって独立した堀井さんは、「二喜“B”の存在なくしては「今の自分はなかった」と、先輩のありがたさを実感している毎日だそうだ。
「仕入れも最初に教えてもらった方法で、タイやインドネシア、ネパールなどに年に2回ほど買い付けに行きます」
目と足で、一つ一つ吟味して仕入れ、アクセサリー、洋服、スカーフ、シルクの古布、インテリア小物など、しっかりとした品を買うことを心がけているという。
「ウチで人気のあるのは、とんぼ玉や天然石、ビーズなどのアクセサリーです。店頭に並べてあるアクセサリーに、好きなパーツをくっつけて、半オリジナルっていうか、自分だけのアクセサリーを作っていくお客さんが多いですね」
例えば、大きな石の付いたペンダントに、小さな天然石を選んで散りばめる。またブレスレットに、好きなとんぼ玉を足すなど、自分でデザインすれば、世界でたった一つのアクセサリーを手ごろな値段で手にすることができる。
「私が作り方をお教えしたり、少しだけアドバイスさせていただいています。あとは思い思いのセンスで、とてもきれいに作っていかれますよ」
同店は、昔の町屋風の造りを生かしており、店の奥には小上がりがある。そこに靴を脱いで上がり込めば、まさにとんぼ玉と天然石の世界。ちゃぶ台いっぱいに並べられた色とりどりのとんぼ玉を選ぶ楽しさと自分だけの作品を創造する楽しさが広がっていく。
「ここへ来て、いろいろなお話をしながら、アクセサリーを作っていると、『帰る時には心が軽くなっている』なんて言われると、本当にうれしいですね。そして、私もお客さんとお話をさせていただくうちに、自然に『明日からまたがんばろう』という気になるから不思議です」
天然石やアジアングッズには癒し(いやし)のパワーが秘められているのかもしれないと堀井さんは言う。
「自分で選んで仕入れて来た好きなものに囲まれながら、マイペースで仕事ができることが一番幸せ。お客さんも何度も来店してくださる方が多く、口コミで少しずつ輪が広がっていくのもうれしいです」
自分らしさを大切にしながら、ゆっくりとお店づくりを進めている堀井さん。時代の波に流されることなく、エスニックテイストの粋を届けてくれそうだ。