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味のある店 2003年5月号・12号 - 味のある店
ミニカー・チョロQショップ
「ポケットガレージ」
店舗の横には「仏壇洗濯所」の看板も
店舗の横には「仏壇洗濯所」の看板も
〒491-0135
愛知県一宮市光明寺山屋敷107-4
TEL 0586-78-1235
【営業時間】
平 日 15:00〜20:30
土日祝 10:30〜20:30
【定休日】水曜日

ミニカー愛好家たちのパラダイス

 趣味の世界というのは奥が深い。他人には、そう重要には思えないものでも、本人にはとてつもなく大切なものであったりする。モノを集めるというのも、そうした趣味のひとつだが、ミニカーの収集家たちにはたまらない店が、一宮市光明寺にある。

趣味が高じて店を開くことに

 開店したのは、今年の2月1日。仏壇屋さんという本業のかたわら、ミニカー集めにいそしみ、とうとうミニカーの専門店『ポケットガレージ』を開店してしまったのが後藤章夫さんだ。
 「子どものころからのクルマ好き。本格的に集めだしたのは大人になってからですが、それでも10年くらいたつのかな。まあ、趣味が高じて始めちゃったというところでしょうか」
 後藤さんがクルマに興味を持つようになったのは、小学校の2〜3年のころ。当時、スーパーカーブームがあり、フェラーリ、ポルシェなどの高級外車が絶大なブームとなった。後藤さん自身も、長島温泉などで開かれたショーに出かけたり、また名岐バイパスを駆けるスーパーカーを、カメラ持参で見に行ったりしたこともしばしばだったという。
 「高校時代は名岐バイパス沿いの店でバイトしていましたから、休憩時間など、暇を見つけては道路沿いで見ていましたね。友達としゃべりながら、スーパーカーの通るのを待ってるんですが、現物を見られた時はほんとに感激でした」
 そんな子ども時代からの趣味が、今も連綿と続いて、家業の仏壇店を手伝うかたわらミニカー集めが始まった。当初は店を持つ考えはなかったというが、それでも多くのミニカーに囲まれているうちに、もっとたくさんのミニカーを集めてみたいと思うようになった。その結果が店を持つことになったというわけだ。

限定生産を中心としたミニカーの市場

 一口にミニカーといっても、その種類は多い。スポーツカー、レーシングカーはもとより、年代モノのクルマのモデル、はてはトミカ、チョロQのようにおもちゃ感覚のものもある。また生産するメーカーも、『タカラ』『京商』『エブロ』などの国産から、ドイツの『ミニチャンプス』、アメリカの『ホットウィール』、中国(香港)の『オートアート』など外国製も多い。同店では、これらメーカーのすべてを取りそろえている。
 「近くのマニアはもちろんですが、遠くは京都や滋賀からも買いにみえるお客さんがいますね。専門の雑誌に小さな広告を載せているだけなんですが、それを見てたずねてくるお客さんも多いようです」
 後藤さんによると、ミニカーの生産はそのほとんどが数量限定。したがって買うタイミングをのがすと、あとは自分の力で探さなければ手に入らないことが多い。それがまたマニアの心をくすぐるのだろうか、京都など遠方からのお客さんは、同店をはじめとして、このエリアの専門店を次々と訪れ、収集に励んでいるということだ。

専門店ならではの品揃えと低価格

 『ポケットガレージ』の特長をたずねてみた。
 「マニアの中でもっとも人気が高いのが、ドイツの『ミニチャンプス』という会社の製品。これを筆頭に、さまざまなメーカーの製品をそろえています。値段は高いものだと100万、200万円なんてものもありますが、当店では200円前後のものから4万円、5万円台までのものを中心にしています。あと、ほとんどの商品を、定価の2割引で販売しているのもアピールしたいところです」
 後藤さんによれば、ミニカー好きにも年代的な特徴があって、たとえば30歳、40歳台の収集家は、ちょうどスーパーカーブームの影響を受けていて、いわゆるスポーツカーを好む傾向がある。一方、20歳台の若い人たちは、アメリカ車を中心とした派手なタイプを好むようで、それぞれの年代の要望にこたえられる品揃えを目指している。
 「商品を仕入れる基準は、自分が好きなものを選ぶこと。それと同時にお客さんの欲しいものを、タイムリーに提供していけたらと考えています。ですから、こんなものが欲しいと気軽に声をかけてもらえるとありがたいですね」  
 来店するお客さんは、平均で30分から40分ほどかけて、じっくりと店内を見て回る。中には話し好きの人もいて、2時間もかけて趣味のミニカー談義に興じたこともあるという。本格的な収集は愛好家にまかせるとしても、お気に入りの1台をリビングなどに飾るのもなかなかおつなものではなかろうか。

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