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| 駐車場もたくさんある「マンマ・チーナ」。マンマとは母、チーナとは料理という意味だそうだ |
名鉄「石刀(いわと)」駅のすぐわき。のどかな田園風景の中に、ひときわ目立つ南欧風の建物がある。イタリアンレストランの「マンマ・チーナ」だ。ランチタイムには主婦のグループや親子連れで満員になるといううわさを聞いて、さっそく訪ねてみた。
「ようこそいらっしゃいました」と元気な声で迎えてくれたのは、オーナーシェフの松本博光さんと妻の春子さん。
名古屋のレストランで修行し、3年半ほど前にふるさとのこの地に「マンマ・チーナ」をオープンさせた。
「フレンチとイタリアンを両方勉強しましたが、イタリアンの方が気軽に食べられるし、飾り気がない。そんなところが僕の体質というか、性分に合ってるんでしょうね」
店をオープンする前に春子さんと一緒にイタリアを食べ歩きしたそうだ。
「知り合いにイタリア人のシェフがいましたから、本場の情報を聞いてね、いろいろなお店を回りました。特に南部のトスカーナ地方にはおいしいレストランがたくさんあるんですよ」
同店で評判の薄手のピザ生地は、その時食べた味と食感を参考に、博光さんが開発したものだ。
「ピザを焼く石がまも現地から輸入しました。サクラやコナラの木を燃料にして、遠赤外線で焼きますので、本当においしく仕上がります」
豊富なランチメニューから、記者とカメラマンもDランチ(二人分で2,100円)をオーダー。メインディッシュのパスタ、リゾット、ピザの中から2品を選べ、それにサラダ、パン、ドリンク、ドルチェ(デザート)が付いてボリュームたっぷりだ。
「夫の母が、無農薬で畑を耕していまして、毎朝取れたての野菜を届けてくれるんですよ。今の季節でしたら、ホウレンソウやブロッコリー、カリフラワー、ダイコンなどが旬なので、お料理にふんだんに使っています。ピザもパスタもそしてドルチェも全部手づくりしていますので、安心して召し上がっていただけます」と春子さんも自信を持ってすすめる。
ちなみに、取材班が選んだメインディッシュはトマトとバジルのパスタと、カプリチョーザピザ。どちらもトマトとチーズの風味が効いていて、素材の味がしっかりと味わえた。
ランチもディナーもセットメニューが豊富で、人数や好みでいろいろにチョイスできるところがうれしい。
またア・ラ・カルトメニューもバラエティに富んでおり、博光さんが一本一本吟味したワインリストとともに選ぶ楽しさも味わえる。
「ワインは個人的にも大好きなので、今までに300本ほど試してみたかな(笑)。料理にマッチするワインをお値打ちにそろえていますので、お気軽にご相談ください」
松本さん夫妻が目指しているのは「おじいちゃん、おばあちゃんも、孫たちと一緒にくつろいでもらえる店」づくりだ。
「親子三世代で楽しんでいただくために、店を建てる時、内装にも気を配りました。このテーブルも、ニスやラッカーなどの化学塗料は使わず、蜜ろう(ミツバチの巣から取れる天然物質)で仕上げてあります。またいすの足にも工夫があって、長時間座っていても疲れないようにできています」
たしかに、いすの座り心地は抜群だし、テーブルからも化学的な匂いは漂ってこない。これならお年寄りや子どもたちも安心して、食事を楽しめるだろう。
また「当店ではお子さまランチのようなメニューはありませんが、アンパンマンやドラえもんピザをご用意していますので、ぜひオーダーしてみてください」と春子さんが言えば、博光さんも「はじめたころはね、全然似てなかったの(笑)。まゆ毛やほっぺが結構難しいんですよね。何度も焼き直して、やっと子どもたちにウケるまでになりました」と裏話を語る。
夫婦の絶妙なチームワークでつくり出す本場の味と気持ちのいいサービス…。「マンマ・チーナ」には、陽気で明るい雰囲気があふれている。