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味のある店 2003年1月号・8号 - 味のある店
総菜の「かわい」
「かわい」は、ちょっとわかりにくい場所にあるので、問い合わせて出かけよう
「かわい」は、ちょっとわかりにくい場所にあるので、問い合わせて出かけよう
愛知県一宮市大和町
刈安賀字観音堂1番3
Tel 0586-43-3644
【営業時間】 
AM11:00〜PM1:00
PM4:00〜PM7:00
【定休日】日・祝日

アットホームで小さなおかず屋さん
でも食べてみると、プロの味

 こんなところにお店がある・・・と、それだけでも話題になりそうなくらい、なんにもない場所にその店はあった。
 「かわい」は、川本博之さん、幸子さん夫妻と、娘さんの河合由美子さんで経営する小さな総菜屋さん。手作りの味がおいしいとオープン以来、好評を博している。

仕出し屋として磨いたプロの腕を生かして

 「名古屋の千種区でずっと仕出し屋をやっていたんですがね、私たちも年を取りましたので、そろそろのんびりやりたいと思いまして、娘の嫁ぎ先であるこちらに引っ越してきたのが今年の6月です」と語る川本博之さん。
 「総菜屋さんをこじんまりやって、のんびり老後を、なんて考えていましたが、結局のんびりはできませんね」と、妻の幸子さんが博之さんの言葉を受けて笑う。
 娘さんの由美子さんとともに、安くておいしい総菜作りに精を出す毎日だ。
 「父は、長年仕出し屋を経営してきましたので、毎日使うお惣菜作りにも、どこかプロの味が生きていると思います。おいしいと言ってもらえるとしたら、そのへんが理由かしら」と由美子さんも言うように、「かわい」の総菜は、ひと味違う。
 例えばだし巻き。幾重にも巻かれ、大きくぽってりしたきれいな卵焼きは、かつおの風味がよく効いており、まさに仕出し屋さんの味。
 「そうですね。一度買っていただくと、たいてい次も買っていただけるかな」
 博之さんの自信作である。

素材を生かした旬の味をお値打ちに

 「エビの鹿の子フライも独特の食感で、当店自慢の味としておすすめしたいです」と揚げ物を担当する幸子さんも自慢の一品を紹介する。
 「パン粉の代わりに食パンをキューブ状に切ったものを衣に使っていますので、香ばしくてボリュームもたっぷりなんですよ」
 確かに普通のエビフライに比べるとひと回り大きく、ひとつ食べたら、おなかがふくれそうだ。
 「煮物、揚げ物がメインですが、やはり大切なのは、旬の素材を選び、素材本来の味を生かした調理をすることですね」
 このあたりの人たちは、自宅に畑を持っている人も多く、店を始めたころは「サトイモの煮ころがし」や「ダイコンとイカの煮物」を作っても「イモやダイコンなら、ウチにいっぱいころがっとるよ」と売れ行きがイマイチの時もあったとか。
 「地域性を考えたメニューづくりが必要なんだと気がつきました。『新鮮な素材で作りました』といくら宣伝したって、自宅で野菜を作っておられるお客さんにはかないませんからね(笑)」
 しかし、博之さんはこうも言う。
 「じっくり煮物を作ることは、時間も手間もかかること。忙しい現代の主婦になりかわって、私が『おふくろの味』を担当しますので、気軽にご利用くださいという気持ちで作っています」

新しい味にもチャレンジしていきたい

 その日の仕入れ状況によって、内容は変わるが、常時、30種類ほどあるという「かわい」の総菜アイテム。今後はさらに新しいメニューづくりにもチャレンジしていきたいと博之さんたちは意欲満々だ。
 「お客様の希望を聞きながら、徐々に増やしていきたい。小さな店ですから、『わが家の台所』といった感じでご利用いただけたらと思っています」
 まとまった数の要望があれば、弁当も作っていきたいという。
 「時節柄、おせち料理の足しになるような総菜づくりもしていきたいですね」
 最後に、由美子さんから「いーち」読者にうれしいメッセージ。
 「500円以上お買い上げいただいて『いーちを見たよ』と声をかけてくださったお客さまには、オマケをさせていただきます。中身はその日のお楽しみということで」
 忙しい日は、少しラクをして、「かわい」でお惣菜を買ってみてはどうだろう。

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