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味のある店 2002年9月号・4号 - 味のある店
スペイン料理「バレンシア」
「バレンシア」外観。花と情熱の国を思わせる
「バレンシア」外観。花と情熱の国を思わせる
愛知県一宮市末広3-9-12
Tel 0586-46-2884
【営業時間】 
AM11:30〜PM2:00
(オーダーストップ1:30)
PM5:00〜PM10:00
(オーダーストップ9:00)
【定休日】
木曜日

レンシアは、パエリアのふるさと。
そして、私たちの心のふるさとでもあります

 西尾張地方では一軒だけというスペイン料理店のうわさを聞いて、出かけてみた。色とりどりのフラワーハンギングがきれいなお店に入ると、これまたきれいなマダムが・・・・。
 夫でオーナーシェフでもある野田克義さんとともに店を切り盛りする妻の信子さんが「ようこそいらっしゃいました」と笑顔で迎えてくれた。

知れば知るほど、好きになるスペイン

 「平成元年にオープンしましたので、もう14年になりますね。夫は高校生のころ、NHKテレビの『スペイン語講座』をきっかけにスペインに魅せられましてね。それで、大学時代には留学もしたんですよ」と信子さんが語るそばで、「アルバイトしてためたお金で半年ほど滞在し、バレンシア地方にある語学学校に通いました」と克義さんが付け加える。
 ホームステイ先の家族とも、本当の家族のように仲良くなり、友人もたくさんでき、克義さんのスペインの思い出は楽しいことでうめ尽くされた。
 「なぜか好きになったスペインですが、実際に行ってみて、ますます好きになりました。気候もよく、スペイン人気質も、僕には合っていたんでしょうね。おせっかいなほど親切で、いつでも陽気な彼らとは、すぐ友達になれるんです」
 大学での専攻は電気工学だったので、野田さんは電気とスペインを両立できるような就職先を希望したが、なかなか思うようにならず、結局卒業後も、アルバイトをしながらひんぱんにスペインに行っていたそうだ。30歳になって「自分でレストランをやろう」と決め、バレンシア地方のレストランで本格的に修業。帰国して信子さんとともに「スペイン料理・バレンシア」を開いた。

本場仕込みの味をお試しください

 「バレンシア」のお薦め料理はなんといってもパエリアだ。パエリアとは、肉や魚介類、野菜をサフランとスープで炊き込んだ米料理のこと。 
 「パエリアとは、パテージャという言葉に由来していて、『取っ手の付いたなべ』という意味。パエリアなべで作ったことからこのなべで焼く料理をパエリアと言うようになった」ということだ。
 「スペインの代表的な料理として、どこでも食べられるパエリアですが、発祥の地はバレンシア地方なんです。僕はバレンシア地方のレストランで修行しましたので、本場の味を楽しんでもらえると思いますよ」
 克義さんが絶対的な自信を持って作るだけあって、「一度食べたらもう一度食べたくなる」というリピーターのお客さんがたくさんいるという。
 「修業時代は、スペイン人コックがどんな材料を使って、どんな作り方をするのかを観察しました。料理の種類や分量は、料理本を読めばわかることですが、実際に作る現場を見て勉強したことは僕にとってとても貴重な体験。それをもとに少々アレンジして作るのが僕流かな」

夏バテにも効くスペイン料理

 もともとスペイン料理というのは、クセがなく、日本人に合う味なのだそうだ。
 「オリーブオイル、ニンニク、トマトを多用し、砂糖は使わず、野菜の甘味を引き出すスペイン料理は、健康にもとってもいいし、夏バテにも効くと思いますよ。当店では、今だけの季節限定メニュー(要予約)もご用意していますので、一度お試しになってください」
 8月〜9月末の季節限定メニューとして、元気の出る卵スープとパエリアセットを1,500円(通常価格2,100円)で提供している。
 また月替わりランチは1,200円と1,700円。ディナーコースも2,500円から4,500円まで用意。単品メニュー(600円〜)もある。
 家具などの調度品はすべてスペインのものをそろえ、不定期だがフラメンコのショーも催される「バレンシア」は、リラックスしながら食事を楽しむ空間として最適だ。
 夏のひととき、スペインの雰囲気に浸りながら、おいしい食事を楽しんでみてはいかがだろう。

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